空に雲、月に影、道に待つコオロギ

アナタが感じている「そよ風」と、大多数の人が考えている「焼き魚」は、もしかしたら全然違うものかもしれない。そう想像すると、ちょっと変な感じがしない?

余裕で走るあの人と花粉症

少年は夜中の三時に起きてしまった。
夏休みが始まって10日ほどたった夏の夜のことだった。
暑さのあまり寝が浅かったのだろうか。
扇風機は室内のぬるい空気を撹拌しているだけで、全く涼しいとは思えない。

眠れないし、お腹も空いたので、少年は大好きなカレーを作る事にした。
冷蔵庫の中を確認し、野菜と肉を取り出し、炒め、そして煮込んだ。
空が白んできた頃、少年の家からは、芳ばしいカレーのいい香りが漂ってきた。

雨が上がった休日の日没は外へ
子供とのふれあいをすると、子はめっちゃ慕ってくれる。
生まれてすぐは、会社の仕事がたいそうヤバく、コミュニケーションをとることが珍しかったため、たまに顔をあわせても泣かれていた。
父なんだけどとやるせない心ざまだったが、会社の業務がせわしないからと割り切らずに、頻繁に、休日にお散歩に連れていくらようにした、抱きしめても、お風呂に入れても泣かなくなった。
このごろ、朝、家を出る時、俺が居なくなることが寂しくて涙を流してくれるのが嬉しい。

雪の降る週末の午後は熱燗を

まだ見ぬロシアに、一度は行ってみたいという夢がある。
英語の学習に行き詰った時、ロシア語の基礎をやってみようかと思い立ったことがある。
けれども、書店で読んだロシア語の初歩的な参考書をみて一瞬にしてあきらめた。
とにかく活用形が生半可ではないほど複雑だったのと、発音の巻き舌。
ツアー客としてスピリタスとロシア料理を味わいにいけたらいいなと思う。

汗をたらして踊る君と擦り切れたミサンガ
家の前でハンモックに寝転がり、気持ちよい風に吹かれるのを楽しむ、休日の夕暮れの事。
空にはゆったりと雲が流れていた。少年は、うちのネコが「ニャギャァッ!」という凄まじい声に驚き、ハンモックから地面に落ちてしまった。
目を凝らして観察するとネコはヘビに相対し、前かがみになり叫びながらすごんでいた。
ヘビはあまり大きいものではなく、毒ももっていない種類のようだったので、少年はほうきで追い払い、ネコを抱きかかえて再びハンモックに寝転がった。
少年は、ネコの背中を撫ぜてやりつつお腹の上で寝かせ、気持ち良さそうにゴロゴロと鳴く猫を見て微笑んだ。

息もつかさず話す君と季節はずれの雪

ずいぶん遠い昔に見たことのある作品が、「ビフォアーサンライズ」というもので、邦題は「恋人までの距離」だ。
当時20歳くらいだったお姉さんに、「感動すると思うよ」と絶賛されていた作品だ。
旅の途中の列車の中で出会ったアメリカ人のジェシーと、フランス人の、ジュディー・デルピー演じるセリーヌは少しだけウィーンを旅するストーリー。
この話の構成の変わっているのは、これといったハプニングとか起承転結の点の部分が組まれていない部分。
会ってすぐの男女が、恋とか世間に関してひたむきに語り合う。
観賞した時中学校3年生の私は、分からないことが多く、子どもで、退屈しながら見た物語だった。
しかし、先日、偶然DVD屋さんにて見つけて、昔見たなと思い借りて再び見たところところどころ感動してしまったのだ。
中でも、レコード屋でkath bloomを聞きながら視線を投げあうところ。
ジェシーとセリーヌの帰国の時、要は、別れのシーン、そこでクライマックスを迎える。
その時期は心に響かなかったこの映画、間隔をあけて楽しむと、すこし違った見方ができるのだろう。
見終わった後、ケイス・ブルームのCDを、アイチューンで探し、流している。

陽気に踊る父さんと飛行機雲
田舎に住んでいると、インターネットでものが手軽に購入できるようになったのが、すごく便利だ。
その理由は、まともな本屋が市内に2軒だけしかなく、本の品ぞろえも悪いから、購入したいマンガも買えないからだ。
取り寄せるよりはネットで購入するほうがお手軽だ。
だって、本屋に行くだけで原チャで30分かかるからとってもめんどうだ。
オンラインショップに手慣れたら、本以外もインターネットで買うようになった。
他のものもオンラインショップで手に入れるようになった。
家電は、ネットのほうが絶対に安いし、型番商品は確実にネット買いだ。
ただ、実物は見てみたいから、近くの家電量販店で、見てから最終的に決める。

熱中して熱弁する彼と履きつぶした靴

元ブラックビスケッツのビビアン・スーは、綺麗で素敵な人だと思う。
年齢が30代の終わりなんて、信じられない。
過去に見ていたテレビで、脳裏に焼き付いているのが、ビビアン・スーが、アメリカ人からのインタビューに答えていたところ。
まだまだ学び始めたばかりのようだったけれど目を引くくらい努力が見られた。
今となっては英語だけでなく日本語だって、すでに話せるんじゃないかとみている。
ビビアンの素晴らしさは計り知れないくらい深い。

具合悪そうに自転車をこぐ先生と花粉症
サプライズで友達から貰った香水は、優しい
私に似合うボトルをイメージして選んでくれた香りで、ボトルが小さくて、飾りのリボンがお洒落だ。
匂いも飾りも大げさに言っても華やかとは言い難い商品だ。
香水ストアにはたくさんの商品が置かれていたが、目立たない場所に置いてあったもの。
大きさは小さい。
シンプルでお気に入りだ。
どこかへ行くときだけでなく、外へ仕事に出るときもカバンに、家での仕事のときも机に置いている。
という事で、カバンの中はどれも同じ匂い。
いつでもつけているため、つけていないときは、「今日あの香りしないね」と気づかれる場合もたまに。
店でたくさんの香水を試すことは好きなことだけど、この香りが今までの中で最も気に入っている。

凍えそうな木曜の日没に窓から

盆でも故郷から離れて暮らしているとたまにしか思い知らされることがないが、不十分ながら、仏前のお菓子くらいはと考え生家へ送った。
故郷に居たら、香を手にして祖霊の受け入れに向かって、御盆のしまいに送り出しにおもむくのだが、離れているので、そう行動することもない。
ご近所の人たちは、線香を握ってお墓に向かっている。
そんな様子が目に触れる。
常日頃より墓前の前の道路には様々な車が路駐されていて、お参りの人もものすごくたくさん目に入る。

ぽかぽかした平日の深夜にお菓子作り
旅に行きたくてどうしようもなかった地、と言うのは真鶴半島だ。
それを知ったのは「真鶴」という題の川上弘美さんの作品。
内容が深く、私の子どもな感覚では、いまだに深い理解はできていないと思う。
代わりに、表される真鶴の様子が大好きで、まだ見ぬ真鶴に憧れていた。
静岡県熱海市と、神奈川県小田原市の中間にある真鶴半島。
半島の先が真鶴岬。
真鶴岬の先、海面から見えているのは三ツ岩という大きな岩が3つ。
真ん中の石の上には鳥居としめ縄があって海水が引くと歩いて渡れる。
思いかなって、現実のこの風景を見に行くことができた。
私の一眼の中身はこの景色がたくさん。
民宿のお姉さんに、真鶴が好きだと話すと喜んでくれた。

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